2014年2月1日土曜日

やまだせいがさんの高江レポート②

【高江レポート② 1月30日】

こんにちは。今日もいいお天気です!24℃くらいあるそうです。昨日の高江の報告をしますね。
昨日は6時にメインゲートに集合してミーティングから始まりました。N-4とメインゲート、メインゲート北、N-1に別れて配置につきます。朝は、N-4の工事現場にどんな車が来ているのか、何人くらいの作業なのか、業者が何を運んでいるかなどを確認しています。工事がどの程度進んでいるのかを推測しています。推測では、今は掘った穴に砂利を積める作業のようです。


さてこの日は「高江の魅力を知れば、ヘリパッド工事や基地反対の運動をやっている意味をもっとわかると思うよ」と高江の松葉さんが 、高江の周囲を案内してくれました。


まず連れていってもらったのは東村のサキシマスオウノキという板根の木です。泥っぽい土の上でからだを支えるため、このような根っこになったのだそうで。ぜひ写真をご覧ください、びっくらこきますよ!天然記念物のコノハチョウ、珍しいチブサトゲクモにも出会いました。今までにみたこともないものばかりの世界です。イタジーの木で出来ているブロッコリーの森も、なかなか見かけないですよね。とにかく目新しく、知らないことばかりでおもしろいのです。この表現はいささか変かもしれませんが、映画『10年後の空へ』で虫が苦手だった空くんが名護へ来て自然の魅力にとりつかれてしまったように、こどものように体全体で自然の中へ入りこみたくなるのです。


大宜味村では、とんでもない芸術家(?)田場白文さんという方の家を訪問しました。田場さんは焼き物師であり画家であり、家もトイレもお風呂も家財道具も食べ物も自分で作ってしまう人間国宝のような人物です。8000坪という広大な土地に唐葺屋根の家や大きな販売所、アトリエ、登り窯ふたつ、木工所、さらにいまはアトリエ兼美術館を作っているようです。大きな池もありました。猫は32匹住み着いているそうで、焼き物の列の間をスタスタと歩いていました。(時々割るよう)田場さんは自然の力を最大限に享受し活用して生きている人でした。新鮮なまるあじをさばいて一緒にご飯も食べました。とても不思議な、しかし落ち着ける空間でした。人が暮らすとはどういうことか、ゆっくり考えたくなるようなところでした。


平良に行くとオスプレイが二機飛行しているのが見えました。「今日は11時くらいからずっと跳んでいる。人の生活する真上でずっと飛ぶなんて…とても不快だ!」と住民の方が言っていました。時計を見ると13時。同じ場所で2時間も飛行を続けていました。


そのあとに高江揚水発電所の見える展望台に行くと、コブラ2機とCH53が飛び回っているのが見えました。オスプレイほどではないとは言え、かなりの騒音です。しかもコブラは戦闘機ですので、人を直接殺すヘリが上空を飛び回ることが、受け止められません。限りなく理不尽な暴力だと思います。コブラも1~2時間くらい飛んでいました。


さらに19時を過ぎた頃、突然の轟音が耳を突きました。オスプレイの夜間飛行です。2周したあと、基地内のヘリポートにて離着陸か降下訓練を行い、また2~3周したようです。メインゲート前にて撮影したものを昨日投稿したので、ご覧ください。破裂音のような体内が痛くなる音でした。オスプレイは上下に動く離着陸のようなときにはヘリモードといってプロペラが上に向いています。そして飛行するときは飛行モードという、プロペラが横を向いた状態になります。このヘリモードと飛行モードとの転換時がとても不安定だと言われており、住居の上では転換をしないことになっています。「だけどそんなことはおかまいなし米軍は好きな訓練をしているんだ」と高江のみなさんは言っています。


今日は戦車?(たぶん砂漠用装甲車ハンビ)も何台もゲートを通りました。米兵に対する高江の人々の反応は様々です。「GO HOME!」と叫ぶひともいれば、オスプレイNO!のプラカードを持って手をふる人もいます。以前、高江の人たちはメインゲートの真正面に、米兵の権利について書いたメッセージボードを設置していました。しかし立ち止まって読む米兵が多く、交通の妨げになるということで、位置をテントの横にずらしました。高江の人たちが米兵たちに伝えたいことは、こうゆうことなのだと思いました。「戦争に反対する者には、やめる権利がある」!

案内していただいた松葉さん、本当にありがとうございます。高江で暮らす人や、同じように豊かな自然に囲まれ暮らしている人たちにとって、私たちなんかよりずっと、自然は密着した存在であるのだと思います。自然の恵みが必要なのです。基地やヘリパッドや米兵のどこが必要なのでしょうか?戦争のどこが必要なのでしょうか?


高江に来ると、雄大な自然のパワーをいや
おうなしに体験できますよ。そして真反対である基地がここに存在することのまがまがしさを覚えることだと思います。
「みんな高江に集まれ~♪」







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